
初めに
「Jeng Thai Culture」では、一般的な観光情報サイトでは知ることができないイケてる現地タイのカルチャーやスポットを一生懸命に発信しています。
2024年のパリオリンピックが近づく中、タイ選手団の公式ユニフォームが話題になっています。競技の準備ではなく、そのユニフォームのデザインが大注目されているのです。
今回は、そのユニフォームに関する最新情報と反響についてご紹介します。
目次
ユニフォームデザインへの批判
2024年パリオリンピックの公式ユニフォームが発表されると、そのデザインに対する批判が起こりました。伝統的なタイの模様が使用されたこのユニフォームは、時代遅れとされ、地元の公務員の制服やウェイターの制服に似ていると嘲笑されたのです。
筆者が初めて見た印象としても役所に行くとよく見るような
タイのミックスダブルスバドミントン選手、ポポール・サプシリー・テラッタナチャイ選手は、ユニフォームを試着した際に批判に対して笑顔の絵文字、ハート、ピースサイン、タイ国旗を使ってこのユニフォームを受け入れていることがわかる投稿をしました。

下の写真がタイの首相が来ていた正装です。
筆者としてはシルエットや質感も含めて似ているように思います。

タイ国際オリンピック委員会によるユニフォームデザインの意図と背景
タイのスレットタ・タウィシン首相は、「これは個人の好みの問題です。このシャツが時代遅れだと言う人もいれば、美しいと言う人もいます。もっと重要なことに注目しましょう」とコメントしました。
タイ選手団の団長、タナ・チャイプラシット氏は、このユニフォームの目的がタイの布を宣伝することだと説明しています。タイオリンピック委員会は、プラウィット・ウォンスワン将軍の指導の下、老舗のタイのテーラーショップ「Songsamai Shop」にデザインと仕立てを依頼しました。これまで20年以上にわたり、このショップのサービスを利用しています。ユニフォームは、王室行事や開会式・閉会式でのみ着用される予定です。
批判を受けての対応
批判を受けて、タナ団長は選手団がユニフォームのデザイン変更を計画していると発表しました。また、パリの暑さを考慮し、開会式ではセーヌ川沿いをクルーズする必要があるため、グランドスポーツのウォームアップスーツを使用する可能性が高いです。この提案は、多くのネットユーザーがグランドスポーツのジャケットに切り替えるべきだとした意見と一致しています。
ウドンタニという地方のバンチャンアートを取り入れたウォームアップジャケットの評判が良いので開会式ではこちらが採用されそうな予感がしています。

新デザインとサステナビリティへのこだわり
批判に応じて、首相はデザインチームがタイのウドンタニのバンチャンアートを取り入れたことを称賛しました。バンチャンアートはユネスコの世界遺産にも登録されています。

グランドスポーツグループの副社長ティティ・プルクチャーム氏は、デザインコンセプト「Be Our Spirit」がタイの伝統とグローバルな要素を融合させることを目指していると説明しました。ウドンタニラジャバット大学のクリエイティブテキスタイル・デザインセンター(FTCDC)、バンチャン博物館、地元のバンチャンコミュニティとのコラボレーションにより、伝統的な織物や染色技術が取り入れられています。
また、グランドスポーツはサステナビリティにも配慮し、カーボンニュートラルな素材やリサイクルプラスチックボトルから作られた生地を使用しています。ジャージは、柔軟で軽量なマイクロスパンデックスとポリスパンデックス、抗菌技術を備えたポリマイルド生地で作られています。
「オリンピックは全世界に見られています。ユニフォームが選手たちのパフォーマンスを最大限に引き出せるよう、完璧なフィット感を実現しました」とティティ氏は語っています。

まとめ
2024年のパリオリンピックに向けたタイ選手団のユニフォームデザインには賛否が分かれていますが、その背景にはタイの文化やサステナビリティへのこだわりがあります。
今後の調整や改善により、選手たちがより快適に競技に臨めることを期待しましょう。
オリンピックでの選手の活躍だけではなく文化も学ぶことができると思っています。
開会式でどちらが採用されるのかとっても楽しみですね!
「Jeng Thai Culture」では、一般的な観光情報サイトでは得られないタイのカルチャーやスポット、最新トレンドを熱心に発信していますので購読していただけると嬉しいです:)